「土壌改良」という言葉は造園の見積もりによく登場しますが、何をどうするのかが伝わっていないことが多い。植物が育つかどうかは、植える前の土の状態で大部分が決まります。良い木を植えても、土が悪ければ数年で弱ります。逆に、土をきちんと整えれば、普通の木でも元気に育ちます。
まず土を掘って確認する ¶
施工前に必ずスコップで30〜40センチ掘ります。土の色、匂い、固さ、水の染み込み方を確認します。黒っぽくて柔らかい土は有機物が多く、植物が育ちやすい。灰色や黄色みがかった固い土は粘土質で、水はけが悪い可能性があります。この確認をせずに植えることは、土台を確認せずに家を建てるようなものです。
粘土質の土壌への対処 ¶
粘土質の土壌は水はけが悪く、根が酸素不足になりやすい。改善には赤玉土を多めに混ぜることが有効です。赤玉土は粒状で、土に空気の通り道を作ります。また、植え穴の底に砂利を敷いて排水層を作る方法も効果的です。それでも改善しない場合は、暗渠排水の設置を検討します。
腐葉土の役割 ¶
腐葉土は土に有機物を補給し、微生物の活動を促します。微生物が活発な土は、植物の根が栄養を吸収しやすい状態になります。腐葉土は市販のものでも使えますが、完熟していないものは植物に悪影響を与えることがあります。袋を開けて土のような匂いがするものが完熟の目安です。
配合の目安と混ぜ方 ¶
一般的な配合は、既存の土6:腐葉土2:赤玉土2が基本です。粘土質が強い場合は赤玉土を3に増やし、砂質が強い場合は腐葉土を3に増やします。混ぜるときは、植え穴の土を全部出してから配合し、戻しながらよく混ぜます。表面だけ混ぜても意味がないので、植え穴全体に均一に行き渡らせることが大切です。
土壌改良は地味な工程ですが、庭の寿命を決める作業です。土の状態がわからない場合は、現地調査の際に確認しますので、お気軽にご相談ください。